Yogas citta-vritti-nirodhah
Yogas citta-vritti-nirodhah
ヨーガとは、チッタ(心)のヴリッティ(作用)をニローダハ(制御)すること。
現存する最古の教本である【ヨーガスートラ】では、こう定義されています。
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心の動きを止めることで、私たちは本当の自分を悟ることができる
心の動きを止めることで、ヨガ哲学を実体験できる
という意味です。
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なぜ心の動きを止めなくてはいけないの?
感情豊かな人は魅力的です。
心の動きを止めるということは、無表情で冷たい印象の人になってしまいそうで、「別に心の動きを止めたくないのだけど…」と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
ではヨガスートラの説く真意とはどういったものなのでしょうか。
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私たちの取り巻く世界は、常に忙しなく変化し、移り変わっていきます。
SNSでは数秒ごとに新しい情報が流れては消え、私たちはついつい派手で目を引くもの、刺激的なもの、目新しいものに意識が向いてしまいます。
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ヨガスートラでは、このような常に変化する外の世界の ”無常のもの” に影響され翻弄されていては、いつまで経っても心の安定と幸福感は得られない、と説きます。
ヨガで心の動きを止めるには
ポーズの出来、不出来に気を取られると、身体が不安定になることで呼吸もつられて乱れ、更には心も乱れてしまいます。
そこでヨガでは逆行します。
まず呼吸を自分のリズムにコントロールしてみるのです。
その呼吸に合わせて身体を動かします。こうした集中状態を持続させることで心の動きが止まります。
心の動きを止め、雑念を取り除くことで、初めて本当の自分に気づき、既に内側にある揺るぎないものに気づくことができます。外の世界から影響を受けることがない、不動なる精神こそが真の平和。
ヨガの時間だけはせめて、心の動きをいったん止めてみましょう。
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何かに没頭しているとき、まわりが騒がしくても気にならずに集中が持続できた経験はありませんか?
ヨガで鍛錬を続けることで、日常生活でもその状態を保てたり、必要に応じて引き出したりできるようになります。
心の錨をおろして流されない。
泥のなかの一輪の蓮の花のように。
そんな人は間違いなく魅力的です。
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心の作用が止滅した時、真我(プルシャ)は自己本来の状態にとどまる
以前の記事【ヨガのゴールhttps://saptaraga.com/archives/303】も合わせてご覧ください。