2025.2.1.Sat

チャクラの作り方

 

 

ヨガをもっと楽しく、効能を高め、人生を豊かにする為に、チャクラの知識はとても大切です。ここでは簡潔にチャクラの概念と特徴をご紹介します。

 

 

チャクラの概念の源

チャクラはヒンドゥー文化に由来します。

 

ヒンドゥー教の重要文献である『ウパニシャッド』では、魂は万物と一体であることを意識すること、瞑想によって達成される悟りについて説いています。

 

大宇宙と小宇宙の一致を大前提とする思想があるなか、チャクラは身体の構成を紐解く過程で生み出されたもの。チャクラは純粋な意識の中心とみなされ、瞑想の焦点となり、修行者によって伝えられていきます。

 

おもな7つのチャクラは背骨沿いに一直線に並んでおり、各チャクラに特色や役割があります。

ムーラダーラチャクラ

色:赤   要素:大地

感覚:嗅覚  

内分泌系:内分泌腺/生殖腺  生理系:生殖 

位置:肛門と生殖器の間/骨盤底

ヨガ:ヴィーラバドラアーサナ1、トリコナーサナ(三角のポーズ)など

⚫︎野生的、本能的なエネルギーであり生命活動の源。生きる為に必要な食物、住居、金銭等に満足していないと機能不全に陥る。地に着き根を張ることで安心感と安定感を得る。未知のエネルギー【クンダリニー】が潜んでいるところ。

 

スワディシュターナチャクラ

色:オレンジ 要素:水

感覚:味覚  

内分泌系:副腎 生理系:泌尿生殖器

位置:臍の下/仙骨の上部

ヨガ:パリヴルッタトリコナーサナ(ねじった三角のポーズ)、ナタラージャーサナ(踊り神のポーズ)など

⚫︎自分自身が宿る場所。整っている時、愛を与え受け取ること、充実した恋愛が叶う。自身や他者との繋がりが得られ、自分の魅力を最大限に輝き放つ。乱れていると魂の伴侶を探し続けたり性的欲求を抑えられなくなる。過去のトラウマに悩むことも。

 

マニプラチャクラ

色:黄 要素:火

感覚:視覚  

内分泌腺:膵臓 生理系:代謝/消化

位置:臍と胸郭の最下部との間

ヨガ:パスチモッターナサナ(座位前屈)、ゴームカーサナ(牛の顔のポーズ)、ウシュトラーサナ(ラクダのポーズ)など

⚫︎このチャクラが未熟な場合、エゴ(自我)に支配され自己の内なる炎を消し、幸福を感じることがない。人が肉体に閉じ込められているのは社会的状況(一種の催眠状態)によるもので、ここから脱却し内なる存在の可能性に心を開くことで自信、知性、決断力、明晰さが得られ、はじめて次のチャクラへ進む可能性が出てくる。

 

アナーハタチャクラ

色:グリーン/ピンク 要素:風

感覚:触覚  

内分泌腺:胸腺 生理系:循環系/リンパ系/免疫

位置:胸の中心

ヨガ:ブジャンガーサナ(コブラのポーズ)、マツヤーサナ(魚のポーズ)、ダヌラーサナ(弓のポーズ)など

⚫︎慈愛のチャクラ。胸が閉じている時、周囲の評価を気にし過ぎたり警戒心が高まる。胸が開く時、エゴ(自我)というちっぽけな存在から偉大なる存在へ意識を変換し、無限の愛と無限の安寧を他者にも分かち合ってもらいたいという思いが芽生える。外部環境に惑わされない内なる平穏を得られる。

 

 

ヴィシュッダチャクラ

色:ターコイズブルー 要素:空

感覚:聴覚  

内分泌腺:甲状腺/副甲状腺 生理系:呼吸器官

位置:咽頭

ヨガ:サーランバ・サルヴァーンガーサナ(支えのある肩立ちのポーズ)、シンハーサナ(ライオンのポーズ)など、マントラを唱える

⚫︎過活動な時は独善的で自己中心的なおしゃべりになり、乱れていると声が震えたりどもったり、真実を話せない嘘つきになる。整っている時はスピーチや歌、コミュニケーション等の自己表現において自信が得られカリスマ性を放つ。自分の出生や帰属する集団などに捕らわれることなく、自分らしくいられる自由の空へ飛び立つ。

 

アージニャーチャクラ

色:藍 要素:魂

感覚:特別な知覚  

内分泌腺:脳下垂体 生理系:内分泌腺/神経

位置:額の中央/第3の目

ヨガ:ダウンドッグ、ハラーサナ(鋤のポーズ)など、瞑想

⚫︎このチャクラが遮断されている時、洞察力が奪われ情報を智恵と混同し、利己的な手段や傲慢さにエネルギーが使われることになる。自己とアージニャーが繋がる時、意識を超えて智恵と叡智の領域に踏み入れることができる。自分の道を照らす光となるチャクラ。

 

 

サハスラーラチャクラ

色:紫/金 要素:魂

感覚:全感覚  

内分泌腺:松果腺 生理系:内分泌腺/神経

位置:頭頂部

ヨガ:サーランバ・シールシャアーサナ(頭立ちのポーズ)、バカアーサナ(鶴のポーズ)、瞑想

⚫︎純粋意識の場でありシヴァ神の住まい。

通常人はエゴ(自我)に肉体が支配され、特別な事がない限り霊的な事柄を考えることはないが、スピリチュアル性と繋がることで本来の能力を最大限に発揮できるようになる。自分の可能性を超えた領域。そしてこのチャクラから出ていくことを決意した時、輪廻から解放される。

 

※7つのチャクラ以外に多数小さいもの、新しく発見されたチャクラ(足元、臍、頭上10,15,30cmに位置)、そして地球にもチャクラがあるとされています。

 

 

 

プラーナの通り道ナーディ

タントラ教の経典では、全身を巡る生命エネルギー(プラーナ)の通り道としてナーディ(経絡網)について言及しています。ナーディは72000本の脈管。アーユルヴェーダでは「身体は脈管の集合体」とみなしています。

 

脈管が集中したところはアルマ(神経節や神経叢)と呼ばれていますが、単純にそこがチャクラという訳ではなく、「脈管の網を何度も瞑想し、プラーナを吹きこむことで、風を受けた風車がくるくる回り出すように回転し始める」それがチャクラとされています。ですから、チャクラは初めから存在するものではなく、自分で生み出すもの、自分で機能させるものということです。

 

 

プラーナは抵抗のないナーディを選んで流れますが、その回路は自分の過去のカルマによって形成されるので、思考癖や行動癖が自ずと決定されてしまいます。

なので、ヨガのポーズでチャクラに対応する部分を刺激したり、曲げたり伸ばしたり、呼吸法やバンダを駆使して、プラーナの流れを抑制、促進し身体をリセットします。

プラーナは呼吸に乗って、意識に乗って流れるので、闇雲にヨガのポーズをするのではなく、プラーナ、ナーディ、チャクラをイメージしながら行うことが望ましいです。

 

クンダリニー(第1チャクラにとぐろを巻いて眠っている女神)をプラーナによって目覚めさせ、ナーディを通り、各チャクラ(エネルギースポット)を上昇し、最終地点の第7チャクラに到達すると、ヨーギ(高度で霊的な洞察に達したヨガ指導者)は神と一体の状態を得ることになる

 

 

 

チャクラはヨガのみならず私達の生活に深く関連しています。

内分泌系やリンパ系と相互に作用し合っているチャクラを整え育むことは、体調不良や病気の予防に不可欠であり、潜在能力を最大限に引き出し、より自分の魅力を輝かせることにも繋がります。自分なりの整え方を身につけて、自分のチャクラを育ててみてください✨