動く瞑想~太陽礼拝~
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太陽礼拝とは、12のポーズを呼吸に合わせて行う一連の流れのこと。
できれば朝、東を向いて太陽に感謝し祈りを捧げながら行うと良いとされていますがライフスタイルに合わせていつでも行うことができます。
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前屈あり、後屈あり、プランクあり、ちょっと逆転あり…身体にまんべんなく刺激を与えて柔軟性も基礎体力もアップできる要素が組み込まれている非常に優秀なシークエンスです。
これを呼吸のリズムと合わせて行うことで集中力が増し、心身がまとまります。このことから太陽礼拝は【動く瞑想】とも呼ばれています。
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時間のサイクルを表現
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インド仏教が行き着いた思想は時輪。
時間の輪(カーラチャクラ)と呼ばれています。
大宇宙も小宇宙(人間)も、【時間のサイクル】の渦巻き構造に引きずり込まれ、巻き込まれ、転変していきますが、人としての時間のサイクルと大宇宙の時間のサイクルを合致させれば、大小宇宙の合一(解脱)は成されると考えられました。
そのような思いも込められた太陽礼拝は、いわば “身体でつづる時間の詩” でもあるのです。
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太陽礼拝12ポーズの意味
1. 冬至。太陽の命日であり誕生日。太陽に向かって垂直に、大地に根をおろしたかのように立つ。
2. 涼季。インドでは最も過ごしやすい時期。
3. 春。3月は暑くなり大地は乾いて生気を失う。上体を倒すことで表現する。
4. 牡牛のポーズ。古代では4月頃、雨乞いの為に牡牛が生贄として捧げられた。
5. 犬のポーズ。屍肉を食べる犬は死の象徴。5月は酷暑で地獄の季節。
6. 雨季。恵の雨が降る。体の8ヶ所を地面につける八体投地で大地の神に感謝する。
7. コブラのポーズ。雨季になると地面から蛇が這い出てくる。蛇は生命力の象徴。
8. 再び犬のポーズ。(⑤とは意味が異なる)犬は多産なので、生の象徴を表現する。
9. 再び牡牛のポーズ。(④とは意味が異なる)田を耕す牡牛を意味し、食料を運んでくる神を表現する。
10. 生命力の座であるお尻を上にあげることで、植物(穀物)の成長を表す。
11. 実りの秋、実りの喜びを体いっぱいで表現する。
12. ①に戻り1年が終わる。
このように、太陽礼拝は大宇宙の1年を表現しています。
ひとつひとつのポーズにどんな意味があるのか、また体はどう感じているのか、心はどう感じているのか。
一度覚えてしまうとシンプルですが、自分自身と向き合い、宇宙と一体となる感覚を味わえる太陽礼拝は無限大に奥が深く、追求する価値のあるものです。
自分なりにアレンジしてみても良いでしょう。
太陽礼拝を日課にすると心身の微細な変化もキャッチしやすく、体調管理にも効果的ですので是非日課にしていただけたらと思います。
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