2024.10.15.Tue

1分呼吸法

 

呼吸のクオリティは人生のクオリティ!

ということで今回は科学に基づく【呼吸の効果】とおすすめの【1分呼吸法】をご紹介します。

 

 

呼吸の効果

 

1.自律神経が整う

自律神経は、臓器や身体の状態を自動的に調整してくれるシステム。

呼吸は、緊張すると浅く速くなるように無意識な自立的運動と、落ち着かせようと制御することができる意識的な随意的運動の二重構造となっています。これは他の自律神経系(心臓や消化器官、体温調節など)と比較しても特異的です。

ということは、ゆっくり深く呼吸をコントロールすれば自分でリラックス状態へ導くことができ、自律神経が整い、同時にその他の器官の状態も調整してくれるということ。

腸内環境はセロトニン(幸せホルモン)の分泌に関係していると考えられているので気分の落ち込み、疲労感、鬱などの改善にも繋がります。

 

 

2.代謝を高める

肺は4大排泄器官の一つ。(4大排泄器官…1.大腸(便を排泄 2.腎臓(尿を排泄)3.肺(炭酸ガス等の廃棄物を排泄)4.皮膚(汗、皮脂、老廃物を排泄)

肺に取り込まれた酸素は血液によって全身の細胞に届けられますが、呼吸が浅いと血液の循環が悪くなり、汚れた血液が身体中を巡ることになります。しっかり深い呼吸をすることで、新鮮な酸素をひとつひとつの細胞に行き渡らせ、全身を活性化させることができます。

 

 

3.内臓マッサージ

内臓は横隔膜の下の骨盤と腹筋に囲まれた場所に収まっています。深い呼吸をすることで、内臓の天井である横隔膜が上下に動き、内臓がマッサージされます。ポンプのように汚れた血液と新鮮な血液の交換が適切に行われるのです。

 

 

4.マインドフルネス

吸う息、吐く息に意識を集中させることで心を今に繋ぎ止めます。過去や未来ではなく今この瞬間の心身の状態を観察する時間は忙しなく働く現代人にとって意識的に取るべきもの。心が穏やかになり、疲労回復、ストレス解消、免疫力アップ効果もあります。

 

 

 

ヨガのときの呼吸

緊張やストレス、感情の抑圧、呼吸筋や姿勢の悪化によって、浅く速い呼吸しかできないというお悩みをよく聞きます。いざヨガで深く呼吸しようと思うと逆に混乱したり苦しくなりますね。こういう時は無理せず、自然に気持ちいいと感じるリズムで大丈夫。

 

心配しなくても、ヨガを続けていると肋骨まわりや肩まわりの緊張がほぐれていき、呼吸筋も刺激されるので自然に深い呼吸のコツが掴めてきます。ゆっくりじっくり育てていきましょう。

森林のなかや、お風呂に浸かったとき、良い香りを嗅ぐと無意識に深呼吸していると思いますが、ヨガの時には身体を温めて、好きなアロマやお香を焚くなどしてみるのもおすすめです。

 

 

1分呼吸法

 

あなたは1分間に何回呼吸をしていますか?

 

私達は無意識な状態では1分間に12~20回呼吸しており、理想は8~10回といわれています。呼吸が速い人は25回以上…。

呼吸の回数が多いと交感神経が活性化し、ますます不安や緊張が強くなります。そして不安や緊張を感じると呼吸が浅くなります。このループから抜け出す為に、1分だけ意識して深い呼吸をしてみましょう!というのが1分呼吸法。

 

実験によると1分間に6回という呼吸数が、血液に入る酸素量が最大になるようです。なかなかヨガができなくても、1分だけ呼吸を意識する時間を作ってみてもいいかもしれません。

 

 


 

 

深い呼吸に慣れている方は、クンバカ(止息)を取り入れてみてください。

 

息を吐いて吐ききって、そのまま吸いたくなるまで止める。ちょっと苦しい?となったら吸って空気を取り込んで、また止める。という風に、吸う息吐く息の合間に完全に息を止める時間を保つ呼吸法です。止めるときはバンダ(お尻やおへそをロックする)を使ってプラーナを実感してください。

 

 

クンバカ呼吸法は息を止めて脳に危機的状況だと勘違いさせるので、脳を活性化させることもできます。例えば海に潜って息継ぎを我慢して我慢して…限界が来て海面にバッと顔を出した時、自然にたくさんの空気が入ってきます。少々荒っぽいですがこのように身体が自然に呼吸を欲するように仕向ける方法です。

(心臓、脳、循環器系に疾患がある方、高血圧の方は控えてください)

 

私の場合はクンバカ(止息)をたっぷり取るのでヨガの時、1分間に呼吸は2~3回。ヨガを続けているとどんどん呼吸数が少なくなっていくようです。ヨガの効果も覿面にアップするのでお試しください☆