ボディマップ(身体地図)
ボディマップとは、自分の頭の中に、自分がどのように描かれているかということ。
身体の構造(骨格など)、機能(関節や筋肉への作用)、サイズなどを、自分の中でこうであると認識している身体地図のことです。
例えば「私の腕はこれくらいの長さ」とか「私の右脚は左脚より上げやすい」とかです。自分の特徴は大体把握されていると思います。
ですがこの【自分の認識】と【実際の身体】との間に、ズレが生じていることがあります。
「腕を床と平行にあげたつもり」でも、鏡を見ると全然平行ではなかったり、階段をのぼろうとしたのに脚を上げ切れていなくてつまづいてしまったり、久々に全裸で鏡の前に立つと「こんなにお尻垂れてたっけ…思ってたんと違う…」とかよくありますよね。
このズレや狂いを修正し、再構築していくことをボディマッピングといいます。
ボディマッピングがうまく出来ていると、思うように効率的に身体を動かせたり、特徴をいかした動かし方ができるようになったり、怪我を予防できたりします。もし理想の身体があって実現化したいのならまず第一歩目としてボディマッピングをすることが大切です。
ヨガは、身体と向き合い身体スキャンをする作業が入っているので、自然にボディマッピングをしていることになります。自分の弱点や改善点を知ると効率的に効果的なヨガができますよ。大人数のレッスンではなかなか難しいことですが、SaptaRagaのプライベートレッスンではこのような内容でご指導させていただいております。 (プライベートヨガについてはこちら…Private Yoga)
常々、ダンサーさんはボディマッピングが完璧なのでは?と思っていて、私はダンスもよくします。
ヨガは呼吸のリズムを自分で自由に決めてそこに体の動きを乗せていきますが、ダンスは音楽のリズムに合わせます。なので瞬発力が必要で、ヨガ歴20年の私でもこんなに自分の体って上手く動かないものなんだな…とびっくりします。
ヨガは自分自身の修行なので上手いとか下手とかどうでもいいですし人に見せびらかすものではないですが、ダンスは所作のキレや美しさを ”魅せる” というパフォーマンス的な要素があるのかなと思います。どちらも楽しんで身体と向き合っていくのが面白いです。
まだまだこの身体と付き合っていくことになるので、ヨガとダンスを通して上手く使いこなせるよう試みているところです。
七條由香