2024.9.15.Sun

ヨガ7ヶ条

 

 

ヨガに興味を持っていただいているかたの動機は人それぞれ。「美しいボディラインになりたい」「太りにくい体質になりたい」「何となく雰囲気で…」

 

そしてヨガの修練に入っていくと、これまでのどの健康法ともスポーツやエクササイズとも違うことに気づかれます。確かにヨガはイメージ通り、関節の可動域を最大限に拡大し結果的に身体が柔らかくなったり持久力や体力がついて基礎代謝がアップし、ボディラインが整ったり太りにくい体質にもなります。

 

結果的にこうした目に見える変化はありますが、何より心の安定や意識の変化を実感していただけると思います。ヨガを通して、生き方における余分な力も抜けて自然体にリセット。ここでは日々のヨガの練習で心掛けてほしいことをいくつか挙げてみたいと思います。

 

 

1 邪魔にならない服装で

ヨガをする時の服装はできれば天然繊維のものがいいとされています。化学繊維は静電気を発生するのでプラーナに悪影響を及ぼすからです。またサイズがゆったり過ぎると布が邪魔になるので身体に合うもの。1人でヨガをする時は限りなく全裸に近い下着程度でも。(肌どうしが擦れて痛い時は手拭いなどを使います)

 

 

2 ヨガマットは固め

特にヨガを始めた頃は柔らかく気持ちいいマットや、絨毯のうえでヨガをすることを好まれるかもしれません。でも、自分の重みで沈んでしまうようではポーズによっては骨格を歪めてしまいます。滑りやすいのも注意。インドでは硬い床のうえで薄い敷物(毛布やゴザ)を敷いてヨガをします。その方がしっかり身体のアライメントが整うことがわかるので、ふかふかしているマットでは気持ち悪く感じます。

膝をつくポーズの時など、骨が当たって痛い時は何かかませて下さい。これは膝の黒ずみ予防にもなります。そもそも「痛い」と思う位なら身体を傷めてしまうので最適なマットを探したり工夫してみてください。

 

3 換気のいい場所で

ヨガは心身のクレンジング法でもあるので、排出された悪いものをまた取り込んでしまわないよう、暑くも寒くもない換気の良い場所ですることをおすすめします。サウナのような環境でヨガをするホットヨガは、ヨガやアーユルヴェーダを学んでいるものからするとハテ??となります。

高温多湿という不自然な場所でヨガをするとドーシャ理論ではピッタに異常をきたし、自律神経が乱れたり湿疹が出たりイライラしやすくなったり悪影響が出るかもしれません。

とにかく汗をかきたい等の目的がしっかりあって、アフターケアができるなら自分の体質と相談して利用するといいと思います。

 

4 呼吸のリズムに合わせて

身体に呼吸がつられるのはいつもの日常生活で無意識にされていること。ヨガでは呼吸に身体を合わせます。息を吐くから身体は緩まり曲がる、息を吸うから胸が開いて身体は反るという風に、呼吸が身体を導きます。

呼吸という音楽に合わせてヨガダンスをするような感覚。いつもバラバラになりがちな心とカラダを呼吸で繋げるということを意識してみて下さい。

 

5 重力を意識して

例えばグリクシャアーサナ(木のポーズ)では、おへそから下は大地にしっかり根っこを伸ばすよう意識すると、自然に上半身は太陽に向かって幹と枝を伸ばすことができます。そのポーズの中心ラインを探して、どこに重心を置けば安定するか探るのはとても楽しい作業です。

自然のなかにある木は、太いものも細いものもあって、2つとして同じものはなくて、斜めに生えていたり一見歪な枝ぶりのものもあったりします。でも倒れずにその姿なりの最適な重心を保って安定して佇んでいます。アーサナも同じようにただそこに「在る」という風に。

 

 

6 力まない

一生懸命アーサナを保持しようと思うあまりに、妙に力んでガチガチになって、呼吸まで止まってしまうかもしれません。真面目な人ほど、我慢大会のようにピタッと静止しないといけない!と思われるようですが、見た目の完璧さより身体の中身の方が大事です。

 

アーサナははたから見ると止まって見えても、身体のなかは血液やプラーナが巡っているので流動的です。眠っていた身体にいい刺激を与えられているし心身が統一されようとしている。いつもは意識しない呼吸に意識を向けようとしている。この “しようとすること” が何より大切で、しないより確実に良い方向へ進んでいます。身体がかたくて理想通りにいかなくてもアーサナが崩れても何の問題もないのです。ちょっと難しいと感じるアーサナでは、口角をあげて笑顔を意識してみると力みが抜けます。

 

 

7 マットの外でも

ヨガを続けていると、ヨガマットの上で過ごしている心身の状態を日常生活でも持続できるようになったり臨機応変に引き出したりできるようになります。

姿勢や所作が美しいと褒められることが増えるという目に見える変化もありますが、まわりに流されない自分軸ができるので本当に必要なものや人が明確にわかったり柔軟な考え方ができるようになります。これこそがヨガをしていると「生きやすくなる」とよく言われている所以です。

 

 

この身体は生きている間の容れ物だと思うのですが、大切なのは容れ物よりも中に何が入っているか。そこに気づいて磨きつつこの容れ物をも最大限に生かせるようになるのがヨガ。ヨガに出会えたらラッキーです⭐︎