瞑想の秘訣
世界的な流れとして、エクササイズ主体のヨガから本質である瞑想の方に興味が移行しています。それだけ心が疲弊していたり、本当の幸福とは何なのか疑問に思い始める人が増えているのかと思います。
心穏やかでいられずしばしば乱れてしまう原因としては大きく2つあり、
1 過去や未来に囚われてしまう
2 物事をジャッジしてしまう
この思考癖が心の平安を阻害していることが多いと言われています。それぞれ対処法がありますので、瞑想やヨガの時間はもちろん、日常生活のなかで意識してみてください。
【集中】で過去未来を断ち切る
1については、今に集中することで過去や未来と切り離すことができます。
私たちは過去の失敗やトラウマなどをわざわざ引っ張り出してきては思い返し、その時の不安感や恐怖感を味わい直す、ということをよくしてしまいますね。逆に過去の栄光にいつまでも縋り付いて前に進めなかったり、楽しい思い出に浸るあまり現実から目を逸らすこともよくあると思います。
これは自分自身もとても辛いですが他人から見ても魅力的には見えず勿体ないことです。ここから逃れる為には、今この瞬間に全身全霊で集中することで、過去や未来から解き放たれます。
【放棄】して淡々と受け入れる
2については、物事をいちいち判断する癖をやめることが大切です。
例えば朝、窓を開けると雨が降っているとします。ここで、ただ雨が降っているという事実だけにとどまらず、「通勤が面倒だな」「晴れたら良かったのに…」と事実から派生して考えを巡らせてわざわざ嫌な思いを堪能するということがよくあります。
脚を怪我したとします。「何故あの時もっと気をつけなかったのだろう」「私なにか悪いことした?」などと怪我しているのは脚だけなのに自らすすんで心まで毒していくこともあります。このように物事を良い悪いや好き嫌いでジャッジする癖をやめて、ありのままの事実をただ受け止めることができたらとても楽になります。
この「集中と放棄」が大切なテクニックとなることを意識していただくことがコツ。より深い瞑想状態へ至れるかと思います。瞑想によって一度リセットし自由で安らかな感覚を体験すると、日常の中でいかに心が乱れているかに気づかれると思います。ヨガも瞑想も実践あるのみです。
至高体験を目的にしない
ワンネス体験を公表すると、どうしても同じ体験がしたいと思われている方々の興味を刺激してしまいます。
確かに瞑想を究めることでこれまで体験したことのない宇宙との一体感が得られたり、現実にはないヴィジョンが見えたり、人生が奇跡のように著しく好転することがありますが、そういうこともあるというだけで、勿論そんなことばかりではないです。どう受け取るか、どう振る舞うかは一変しました。でもここが目的地でもないし、ワンネス体験をしたら偉い!ということでもないと思います。
ワンネス後を一言でいうと私の場合は、子供の頃や青春時代に「戻る」という感覚です。もともと知っていたこと、備わっていたことを思い出しただけなのかもしれません。
身体を特殊な方法で規制したり呼吸法などの技法を使えば、強引にそのような状態に至れることもあるかもしれません。
でも、何故そうなりたいのか?どういう状態を目指しているのか?強い執着から成る結果を行為の動機にしていないか?今一度内観して修練に取り組んでもらえたらと思います☆
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七條由香