Hot Spring Trip 2
2日目は馬籠(まごめ)に向かいました。
馬籠は、石畳が敷かれた坂に沿う宿場町。文豪・島崎藤村の生誕の地です。
駐車場からとにかく長い長い坂道を上ります。都会にはないようなレトロな雑貨屋さん、喫茶店が点々とあります。坂を上り切ると見晴らしのいい展望台から景色を一望できます。
石垣からわちゃわちゃしているのは何かと思ったら、ぷっくり可愛い多肉植物でした。
途中、お婆ちゃんが作る五平餅をいただきました。すごーく美味しくてお婆ちゃんに美味しい美味しいと伝えると嬉しそうに笑ってくれました。
炎天下の中歩き回ったので早々に伊勢志摩のホテルへ。明るいうちに露天風呂に入るのは開放感があって気持ちいい。
旅などで移動が長くなるとアーユルヴェーダでいうところのヴァータが過剰になり乱れがちになります。ヴァータは風・空の要素。乱れると乾燥したりお喋りが止まらなくなったりふわふわと落ち着かなく不眠になったりします。なので身体を温め潤してくれる温泉でバランスを調整するのは理にかなっていますね。
アメニティがBVLGARIだったのですが、慣れない香りに流せど流せど取れないぬるぬる。牛乳石鹸でいいのだが…。
日が落ちていく空の様子は絶対に観察しないと。このグラデーションが大好きです。
夕食は一風違って普段いただけないお料理だったので興味深かったです。
日本へ来て7年、このホテルでは2ヶ月前から働いているというベトナム人のスタッフの方が、「伊勢海老のミキュイと栄螺のブルゴーニュ風でございます」「牛タンのスーヴィットにトリュフを添えております」などと仰る度にほぉ…と感心してしまいました。私はヨガのレッスンで噛み倒すときがあるというのに。
お夜食におにぎりを頼んだら日本酒の飲み比べセットみたいなのも届きました。
朝食はやっぱり多め。
チェックアウトの時、総支配人とたくさんお話しました。
月一帰るご自宅が奈良県のご近所だったり、前職でいらした土地では私の兄が会社を経営しているという偶然。これまでどんなことをして来られたのか、そんな話で盛り上がりました。花火を打ち上げる資格を持っていて凄く力持ちの総支配人。何かご縁を感じて、毎回言ってしまうけれどここへも是非また来たいと思いました。
素敵な人達にたくさん出会えるのが旅の醍醐味。
七條由香